

未経験でIT転職を目指すと、必ずぶつかる不安があります。
「ポートフォリオがないと落ちる?」
SNSや発信を見ると、立派なアプリやデザイン作品が並んでいて、急に自分だけ取り残された気がする。
結論
ポートフォリオがないと不利になりやすいのは事実です。ただし、最初から立派な作品は不要。未経験で必要なのは「最低限、仕事のイメージが湧く材料」です。
採用側が未経験に対して怖いのは、ざっくり言うとこれです。
「入社後に伸びるか分からない」
だからポートフォリオで見たいのは、作品の完成度より次の3つ。
ここがズレると苦しい
「すごい作品を作らなきゃ」と思うほど、完成しない→応募できない→焦る、のループになります。未経験の勝ち筋は最低ラインを早く作って応募→改善です。
まず、職種で現実が変わります。ここを整理すると迷いが減ります。
| 職種 | ポートフォリオの重要度 | 採用側が見たいもの |
|---|---|---|
| 開発(Web系) | 高 | 動くもの+改善ログ+README |
| Webデザイナー | 高 | 作品+意図説明(目的→設計) |
| QA(テスト) | 中 | テスト観点・テストケース・バグ報告 |
| ITサポート/社内SE | 低〜中 | 切り分け手順・文章化・改善の仕方 |
| インフラ(入口) | 中 | 操作ログ・手順書・仕組みの説明 |
重要
「ポートフォリオ=アプリ作品」ではありません。職種によっては、手順書・ログ・テストケースが立派なポートフォリオになります。
ここが本題です。最低ラインを固定します。
| 最低ラインの構成 | 内容 | 狙い |
|---|---|---|
| 成果(1つでいい) | 職種に合う形のアウトプット | 仕事のイメージを作る |
| README(説明) | 何を作った/やった、使い方、工夫 | 説明力と再現性を見せる |
| 改善ログ(3つ) | 詰まった点→原因→直したこと | 伸びる根拠を作る |
最低ラインの思想
未経験は「完成度」で勝つより、伸び方が想像できることが強い。だから「説明」と「改善」を必ずセットにします。
あなたが狙う職種に合わせて、最短で作れる型を置きます。
| 成果 | 小さなWebアプリ or Webページ(動くもの) |
|---|---|
| README | 機能一覧、動かし方、工夫点、今後の改善 |
| 改善ログ | 詰まり(例:表示崩れ/データ保存/バリデーション)→原因→修正 |
強いポイント
機能を増やすより、「使いやすさの改善」を入れると一気に“仕事っぽさ”が出ます。
| 成果 | バナー2点+LP1点(架空案件でOK) |
|---|---|
| 説明 | 目的、ターゲット、設計意図(配色/余白/導線) |
| 改善ログ | 見づらい→原因(情報量/余白/階層)→改善 |
勝ち方
作品の数より、意図を説明できる作品が評価されます。「なぜそうしたか」を言語化するだけで差がつきます。
| 成果 | テストケース10本+バグ報告テンプレ3本 |
|---|---|
| 説明 | 観点(正常/異常/境界)と、再現手順の書き方 |
| 改善ログ | 報告が曖昧→原因→テンプレで精度を上げた |
刺さる理由
QAは「それっぽい作品」より報告の質が評価されます。未経験でも型があると強いです。
| 成果 | トラブル切り分けメモ10本(原因→確認→対処) |
|---|---|
| 説明 | 優先度判断、報連相、再発防止の考え方 |
| 改善ログ | 切り分け順が雑→原因→手順を固定して改善 |
現場で評価される形
サポート系は「作った作品」より、問題を整理して前に進める力がそのまま仕事になります。
| 成果 | Linux基本操作メモ+ネットワーク基礎の説明メモ |
|---|---|
| 説明 | ログの見方、切り分けの順番(DNS/疎通/設定) |
| 改善ログ | 手順が再現できない→原因→手順書化して改善 |
コツ
インフラは「手を動かしたログ」が効きます。作業メモがそのままポートフォリオになります。
未経験が一番やりがちなのは、作り始めて発散することです。7日で終わらせる前提で進めます。
| 日程 | やること | ゴール |
|---|---|---|
| 1日目 | 職種を仮決め、最低ラインを決める | 作るものが1つに固定 |
| 2〜4日目 | 成果を“最小で完成”させる | 動く/使える形にする |
| 5日目 | READMEを書く(使い方・工夫・課題) | 説明できる状態 |
| 6日目 | 改善ログを3つ作る(直す) | 伸びる根拠が見える |
| 7日目 | 応募用に1分説明を作る | 面接で語れる |
ここが最重要
完成度を追うほど終わりません。最小で完成→説明→改善の順で仕上げると、未経験として十分戦えます。
どうしても間に合わない場合、ポートフォリオゼロで通すには、代わりの材料が必要です。
ただし
結局この説明を強くするためにも、最低ラインのアウトプットがある方が圧倒的に楽です。だから「小さく作る」で十分なので、早めに形にしたほうが勝ちです。
最初は1つでOKです。数を増やすより、「説明できる」「改善できる」作品を1つ持つほうが強いです。
未経験の段階で、完成度が高いことは必須ではありません。
むしろ、改善ログがあると「伸びる人」に見えます。完璧より、学び方が伝わるほうが評価されます。
思いつかないなら、職種ごとの「最低ライン」をそのまま真似してください。
未経験はオリジナリティより、仕事の型に乗っているかが先です。
まとめ